手紙や年賀状、お礼状。
礼節を重んじることは、手間がかって面倒に思えることもあるけれど、日常の中では伝えにくいことを伝えられるチャンスでもあるのではないでしょうか。
でも、スマホやパソコン、iPadなど、デジタルな文字に触れることが増えたことで、字を書く機会は減るばかり。だからこそ、あらためて手書きのメッセージはとても貴重なものに思えます。
そして、大切な人への手紙を、想いを込めたオリジナルのカラーで書けたら素敵だと思いませんか?
オーダーメイドが作れる「カキモリ」
蔵前にある「カキモリ」では、オーダーメイドのノートを作ることができます。ノートのサイズや紙質、留め具などをカスタマイズして、自分だけの一冊が作れることで、人気のお店。
そして、オリジナルノートが作れるだけでなく、万年筆などの筆記具も販売や、オリジナルインクが作れる「inkstand by kakimori」というサービスも提供されていて。
さまざまな「書くこと」をカスタマイズして楽しめるのが魅力なんです。
想いを色にする「inkstand POST」
以前、取材で伺ってから、5年ほど経ったある日。「カキモリ」の方から、こんなお知らせをいただきました。
来店が難しい方に向けてご自宅からオーダーインクを楽しめるサービス「inkstand POST」を新しくリリースします。
inkstand POSTのサービスは、手紙を使って自分だけの色(インク)を作るというもの。たのしみかたはとてもアナログだけど、だからこそ誰の目も気にせずに楽しめる。ひとり時間を大切にする人にもぴったりのサービスです。
〈inkstand POSTの楽しみ方〉
1. 「色のカケラ」を送る
2. 提案色から選ぶ
3. ボトルインクが届く
1. 「色のカケラ」を送る
「inkstand POST」を申し込むと、手順が書かれた案内が送られてきます。
そして、レターシートという名のオーダーシートが入っています。まさに「手紙で希望の色のイメージを伝えてね」というもの。
写真を同封するでも、イメージを伝えるでもOK。作りたい色のカケラを集めていきます。ペンを買ったときに「もうちょっとこうだったらいいな」と思ったことがある人にとっては、その願いを叶えるチャンス。
私はこんな風にレターシートを書きました。
沖縄の空のような青、心が落ち着けるような深い青が好きで。手紙を書くときはいつもブルーブラックのペンを使っていたので、こんな風にオーダーしてみました。
2. 提案色が届く
数週間後、「空の青がうつった海の色をイメージしました」と、好きな色や好きな理由を汲み取って調合してくれたことが伝わるメッセージと一緒に、色のカケラが届きました。
どれもイメージにぴったりで、場所や時間帯によって変わる、海の色を表しているような3色でした。悩んだ結果、少し緑がかっている晴れた日の沖縄の海のようなBのカラーを選択。
届いたら誰に手紙を書こう。そんな楽しみと一緒に、注文のメールを送りました。
3. ボトルインクが届く
そして、ついにオリジナルインクが届きました。
ほんのりグリーンで深い青色。お気に入りのブルーのレターセットで、さっそく大切な人に手紙を書きました。万年筆のやわらかい書き味と相まって、いつもよりも文字に気持ちが込められたような気がします。
自分だけの色で手書きを楽しもう
レターセットやはがきを選んだり、写真を添えたり。手紙を通した気持ちの伝え方はいろいろあるけれど、自分だけの色を使ってメッセージを書くのも、新しい想いの伝え方ではないかと思います。
そして、自分のために日記を書くときも、ペンを握る手はきっといつもと違う感覚のはず。最近ではインクを使って書けるペンもありますが、これを機に万年筆を使ってみるのもいいのではないでしょうか。
きっと、おうち時間やひとり時間を豊かなものにしてくれるはずです。
カキモリ
東京都台東区三筋1-6-2
http://kakimori.com/